ご挨拶

1980年代前半、当時19歳だった私は、菓子の修業を兼ねてヨーロッパを旅行していたときに、スイスで横井照子氏と出会いました。横井氏の「自由でみずみずしい感性」「自己表現を追求する姿勢」に感銘を受けるとともに、「自然を愛する心と芸術と生きる喜び」を学びました。当館は横井照子の美術作品の収集・展示を行う美術館です。作品鑑賞を通じて、彼女の抒情豊かな世界観をひとりでも多くの方に知っていただきたいと思います。
そして当館は、地域の芸術文化振興や海外事業にも取り組んでおり、社会を活性化させる芸術文化活動によって、継続的な社会貢献活動を展開してまいります。

一般財団法人横井照子ひなげし美術館 館長

鎌田 真悟Shingo Kamada

スイス ベルンにて

建物についてー 和の美と自然の彩が織りなす美術館 ー

1階渡り廊下から見える中庭

横井照子が配置や向きを決めて植えられたしだれ梅があります。春には淡いピンクの花を咲かせ、初夏に実をつけます。

2階展示室の窓

四季折々の木々や裏手に広がる栗畑、恵那市中野方町の坂折棚田で使用されていた石積など、里山の風景をご覧いただけます。

風情あふれる明治時代の板倉

美術館建設に際し、横井照子が「日本独自の文化を重視した日本らしい建物が良い」と希望し、飛騨の板倉二棟を移築・改修して建てられました。

石碑

花壇にある石碑には、横井照子の世界観が表現された詩「こんな絵を私は描きたい」の一節が刻まれています。

美術館の四季

四季折々の自然の彩もお楽しみください

横井照子ひなげし美術館の周辺の見どころ

昔懐かしい里山の風景や神秘の輝きを放つ峡谷、
日本史に刻まれる女城主の城や江戸時代の風情を今に伝える宿場町など、
雄大な自然と歴史浪漫に触れられる恵那の旅はいかがですか。