横井照子について
横井照子について
愛知県生まれ。スイスを拠点に、主にヨーロッパやアメリカで活躍。自身の作品を「色で描かれた詩」と称したように、エッグテンペラ・油彩・水彩・リトグラフ等様々な技法により、四季の情景や草花といった自然を題材に、具象的なものから抽象表現まで大胆な構図と豊かな色彩で描く作品を生みだした。
横井 照子Teruko Yokoi
略 歴
1924
愛知県名古屋市に生まれ、その後まもなくして津島市へ移る。
春陽会 鈴木光基氏に油絵の手ほどきを受ける。
愛知県立津島高等女学校〔現 愛知県立津島高等学校〕卒業。
1949
上京し女子美術大学の聴講生になる。
一水会 木下孝則氏に師事。
- 1951
- 一水会、日展入選。
1953
渡米。サンフランシスコのカルフォルニア・スクール・オブ・ファインアーツに入学。
徐々にアブストラクト(抽象美術)の方向に進む。
- 1954
- トップ・オーノア・スカラーシップを受ける。
- 1955
-
サンフランシスコ美術館での「サンフランシスコ美術協会第74回絵画彫刻展」で第4位を受賞。
ジャパン・ソサイエティーのスカラーシップ絵画部門受賞。
リージョン・オブ・オナー美術館で油彩による初個展開催。
1955
ニューヨークへ移住、ノン・オブジェクティブの巨匠 ハンス・ホフマン氏に師事。
- 1956
-
ニューヨーク在住の画家 岡田謙三氏夫妻の厚遇を受ける。
アート・スチューデント・リーグでジュリアン・レヴィ氏の指導を受け、色彩により四季感を抽象的に表現するアートワークを始める。
- 1956
- ワシントンD.C.のナショナル・モールにて開催された「大震災特別美術展覧会」の会場にて墨絵によるサンフランシスコの風景スケッチ50点を出展。
- 1957
- ペンシルベニア・アカデミー・オブ・ファインアーツの「フィラデルフィア・アニュアル展」入選。
- 1958
- コーコラン・ギャラリー・オブ・アートの「ワシントン・ビエンナーレ展」入選。
1959
画家 サム・フランシス氏と結婚。
1960
パリへ移住。アンフォルメルの影響を受ける。
1961年 日本へ一時帰国。
1962
スイス・ベルンへ移住。
1964
クンストハレ・バーゼルでの3人展で大成功をおさめ、スイスでの画家としての地位を確立する。
- 1969
- ヴィンタートゥール美術館個展
- 1972
-
ベルナール画廊個展
アトリウム画廊個展
- 1975
-
ベルン美術館「5人のベルン在住外国人画家展」
ベルン美術館「大作展」
- 1981
- クレブス画廊個展
- 1987
- 西武アート・フォーラム「横井照子展 小さなひなげしのように」
- 1989
- ベルレー修道院個展
1991
スイス国籍、ベルン市民権を得る。
- 1995
- ジマーマンハウス画廊個展
- 1996
- 名古屋国際文化センター 横井照子作品展「色彩による詩」リトグラフ1969~1996(小野田自然塾支援チャリティー)
- 2003
- 富士市文化会館ロゼシアター「横井照子展 色で奏でる四季のうた」
2004
横井照子ひなげし美術館 開館。
- 2008
- 横井照子富士美術館開館。
- 2009
- コンフェルド画廊 横井照子回顧展「雪月花」
- 2015
- 小海町高原美術館「画業70年 横井照子-スイスで描く日本の詩-」開催。
- 2016
- コンフェルド画廊「描かれた詩」開催。
- 2019
- コンフェルド画廊「95歳誕生日の展覧会」開催。
2020
ベルン美術館「Teruko Yokoi. TOKYO‐NEW YORK‐PARIS‐BERN」開催。
10月死去。生前、日本・アメリカ・ドイツ・スイス等海外における個展を含め90回以上開催。
- 2021
- 古川美術館 分館 爲三郎記念館「スイスで咲いた 横井照子展」
- 2023
- 津島神社「国際画家 横井照子展 津島から国際舞台へ」
- 2024
- マールボロ・ギャラリー 個展開催。
画集・図録
- 1986
- 「小さなひなげしのように 横井照子展」(図録)
- 1990
- 「季寄せ The Five Seasons」(画集)
- 2009
- 「雪月花 Schnee Mond Blumen」(図録)
- 2010
- 「月・太陽・四季 Mond Sonne Jahreszeiten」(図録)
- 2012
- 「雪月花Ⅱ Schnee Mond Blumen II」(図録)
- 2015
- 「画業70年 横井照子 -スイスで描く日本の詩-」(図録)
- 2020
- 「Teruko Yokoi.TOKYO-NEW YORK-PARIS-BERN」(図録)