開催終了
展覧会
横井照子
「奏でる雫」
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1976年 リトグラフ、紙
横井照子の作風を特徴づける絵画技法の一つに「ドリッピング」があります。この技法では、筆に絵の具を含ませ、筆が画面に触れることなく絵の具の雫を散らして着色します。横井は渡米時にこの技法に出会い、その後の画業においても長きにわたり自己の表現に取り入れてきました。
この企画展では、「ドリッピング」が効果的に使用された作品を紹介します。まるで指揮者がタクトから多彩な音楽を生み出すかのように、横井の筆からは躍動感あるリズムや音色、きらめきが奏でられます。多くの皆様にその響き合いをお楽しみいただきたいと思います。
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《秋色》
2006年 エッグテンペラ、紙 -
《Iris》
1971年 リトグラフ、紙